マイウェイ公開記念スペシャルインタビュー!
『マイウェイ』をご覧いただいた劇画家の小林源文先生に 突撃取材を敢行!本作についてアツく語って頂きました。 日韓で作る意気や良し! 日本では描けないスケールは、 一見の価値有り。 劇画家 小林源文 氏 (「ハッピータイガー」「バトルオーバー北海道」ほか) Q−本作をご覧になっていかがでしたか? 戦争を専門にしている人間としては、細かいところで言いたいところは色々ありますが、衣装や、戦車、大掛かりなセットなどは、さすがにお金かけて良く作ってるなぁ、という印象でしたね。戦闘シーンも迫力ありますし、そういう部分は楽しめましたね。よくつまらないと寝ちゃいますが、これはしっかりと観てました(笑) ちなみに、火炎瓶で戦うシーンがあるでしょう。当時は“腐らない”ということで、サイダーを持って行ってたらしいです。飲み終わったらその空き瓶にガソリンを詰めて火炎瓶にしてたようです。 亀甲地雷や砲弾を抱いて戦車に突っ込むのもは、大戦末期に出た情けない日本軍の苦肉の策の自殺兵器なので、時代考証はしっかりして欲しいと思いますね。 Q−アジア人がドイツで戦ったことについて 私の著書の「ハッピータイガー」(93)もノモンハンからソ連・ドイツを、Ⅵ号重戦車タイガーと共に最終的にはビルマを経由し日本へと戻ってくるという数奇な運命を辿っています。これもドイツ軍戦車に逆さに貼ってあった「福」という文字が写った写真から物語が生まれています。 元を正せば、国土地理院の前身が陸軍参謀本部所属の陸地測量部です。対ソ戦を前提とした陸軍参謀本部は陸地測量部に満州からソ連国境を越えてバイカル湖までの地形図の測量を、モンゴル人に偽装させて秘密裏に実行させていました。この秘密任務で満州に帰還できずに西へ移動して、ドイツ側の戦線まで到達した日本人がいたという情報が「ハッピータイガー」の大元の話しなのです。 私がシナリオを書くなら、この帰還できなくなった陸地測量部の日本人隊員と、それを助けるスターリンにより辺境部へ追放された朝鮮族の男性の組み合わせとしたでしょう。このほうがお話しの整合性は高くなります。事実ノモンハンの戦いには韓国出身の日本兵は誰一人加わっていなかったのですから。 アジア系の人がドイツで戦ったのは事実ですし、日本人だって4~50人はいたっていう話です。 降伏間際にドイツの国会議事堂で腹を切った遺体が2、3体でてきたというソ連の資料があったり、イタリアで捕虜になった日系兵士がドイツ側で尋問される時にドイツの軍服を着た日本人が出て来たといったエピソードなど、沢山あります。色々なところで日本人は発見されてるんですね。 Q−印象に残ったシーンは? ソ連捕虜から軍人として戦いを強要されるシーン、あそこは話しの展開的にも良かったですね。やっぱり戦争ってあれくらい唐突なものだと思いますから、それくらいの展開が面白いと思いました。ノルマンディーのシーンもよかったですね。『プライベート・ライアン』みたいに海岸の障害物も間違っていなかったし。『プライベート・ライアン』は障害物の向きが逆でしたからね・・・ Q−印象に残ったキャラクターは? ジョンテ(後のアントン)ですね。ソ連の捕虜になったら共産党になってみたり、良い形でうまく使われていましたね。 Q−ちなみに好きな戦争映画は? 『将軍たちの夜』ですね。原作はドイツ人で、映画はアメリカの映画ですね。この先どうなっていくんだろう、という気になる、想像力を刺激する映画でした。 内容はさておき『プライベート・ライアン』はその後の戦争映画の作り方を変えた、影響力の大きな作品だったと思います。本物を見せよう、というのは伝わってきましたね。 ちなみに、韓国映画だと『JSA』です。 Q−最後に 韓国の方がこういう映画を作る心意気や良し! ミリタリー好きは細かな衣装の作りに注目! 小林源文先生!ありがとうございました! 小林先生の作品はコチラでチェック!
by myway_movie
| 2012-01-20 21:26
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